そのとき、私の頭にかかっていた靄が、徐々に晴れてきた。 ぼんやりしていた思考に、風が吹き抜ける。 「………あ、そっか。」 疑問が解けると、私は晴れ晴れした気持ちになって、 お母さんのほうに振り返って、そして言った。 「そうそう、思い出した。 お父さん、私が殺したんだったね。」