らぶ☆でり~恋を運んでおにーさん~



ガサッとコンビニの袋を見せる水無瀬さん。

がその笑顔は私の顔を見て一瞬とまった。

はぁーっとため息を吐いて顔に手をあて俯く水無瀬さん。

「水無瀬さん?」

「我慢だ俺」

「?」
小さく呟いた声が聞き取れなくて首を傾げた。すると水無瀬さんは

「よそでその顔、しちゃ駄目ですよ」

と訳の分からない事を言った。

そしてコンビニの袋から冷えピタを取り出し私の額に張り、栄養剤を飲ませ、ベッドサイドにポカリを置いた。

そしてにっこり微笑み、私の頭をゆっくり撫でてくれた。

きもちい…

ぼーってする頭。
急激な眠気に瞼が重くなる。


「おやすみ、…このみ」


そんな声が聞こえた気がした。