ガサッとコンビニの袋を見せる水無瀬さん。
がその笑顔は私の顔を見て一瞬とまった。
はぁーっとため息を吐いて顔に手をあて俯く水無瀬さん。
「水無瀬さん?」
「我慢だ俺」
「?」
小さく呟いた声が聞き取れなくて首を傾げた。すると水無瀬さんは
「よそでその顔、しちゃ駄目ですよ」
と訳の分からない事を言った。
そしてコンビニの袋から冷えピタを取り出し私の額に張り、栄養剤を飲ませ、ベッドサイドにポカリを置いた。
そしてにっこり微笑み、私の頭をゆっくり撫でてくれた。
きもちい…
ぼーってする頭。
急激な眠気に瞼が重くなる。
「おやすみ、…このみ」
そんな声が聞こえた気がした。

