らぶ☆でり~恋を運んでおにーさん~




「よくやったぁぁぁあああーーーーー!!!!!」


「みっ美奈子!!ウルサいよぉ」

いつものカフェで美奈子がガタンと立ち上がりガッツポーズをする。

2人っきりでコソッと話て終わるはずだったこのみは困惑する。


「あたしっ、嬉しいっ」

「美奈子…」


本当に嬉しそうに目元に涙を浮かべる美奈子に心があったま…

「で?どうだった?」

「え?」

「気持ちよかったかって聞いてんの」

「なっなっ何を!?」

らなかった。






散々美奈子にからかわれた帰り道、海の家による。

「ただいまー」

「おかえりなさい、海」

「いいな、おかえりなさいって」

「ん?うん」

「ねぇ…このみさぁ」

「?」

「俺のトコに配達されない?ちゃんとハンコつけて大事にするからさ」

そう言って取られた手に握らされるもの…

「指…わ?」

「うん、とりあえず卒業まで予約ね?本当は速達して欲しいけど…ダメ?」

ニッと笑う海の顔。でも目は不安気に揺れている。

「ダメじゃない、です!!!!」





END