らぶ☆でり~恋を運んでおにーさん~



「フゥ…ッ…ァッ」


私の体を辿る海の手は、震えていた。

こんなに余裕のない顔も、熱い、男の息も…


でも私もきっと今…余裕がなくて、女の顔…してると思う。

なにも考えられなくて、下腹がジンジンと疼く。

「か…いぃっ」

「このみ…」


絡まる舌から与えられる愛に、涙が溢れた。


「アァッ…イッ…イタ…」

「このみ…このみっ」


ねぇ、海。友達が言ってた事は本当だったみたい。

幸せが満たされていく。


この声も…

この痛みも…



「「愛してる」」



吐息に乗せて囁いた言葉が重なる。
クスクスと笑い合いながら、また私達は快楽と愛しさの中に墜ちて行った。