「あ~どうしよう」
自分のよりずっとずっと大きなパジャマは私の好きな海のシトラスの匂いがほのかにする。
脱衣場でパジャマのズボンを見て…それをそっと置く。
ドキドキしすぎて体中が心臓みたいだ。
でも…
「…よし」
女は度胸だ!!私は海のパジャマのシャツに腕を通した。
カタッ…
「このみ、今日は随分風呂ながかったな。のぼせなか…………」
脱衣場からした物音に顔を上げ、そこにいるこのみの姿に言葉を失った。
「か…いっ」
俯き小さく名前を呼ぶこのみ。
大きな自分のシャツを着たこのみ。しかも…ズボンは履いてない。
水色のシャツから覗く細い足。
指先しか見えない手はシャツの裾をギュッと握っている。
ボタンが2つも開けられた胸元はふくよかな膨らみを覗かせていて…
風呂上がりでピンクに色付く体を震わせながら、俺の愛しい彼女。
「かい…?」
俺のチリチリにしか残ってなかった理性は見事に切れたのだった。