「あの…みな、か、海はいつからなんで私の事、好きになったの?」


俺の腕の中で小さく丸まって上目使いで訪ねてくる、最近できた可愛い可愛い彼女。


「ん?内緒」

「え~」

怒るとほっぺを丸くする。かわいい君の癖。


どこがって全部好きだし。

いつも触角みたいに前髪を揺らして眠そうに出てきてた君。

眠気眼が可愛かった。

そしてなにより

『いつもありがとうございます』

そう言う君の笑顔があまりにきれいで、本当に嬉しそうに言うから。

好きになってた。



叶わないと思ってた。



でも君はいま俺の腕の中にいる。



「ねぇ…か、海?」

まだ俺の名前を恥ずかしがって言えない君。

どこまで可愛いんだろ…


「このみ。」


「ん?」


「愛してるよ」