「…本当にすみませんでした。あの…」
私達の前には水色の帽子を取って手で握りしめショボンとする水無瀬さんがいた。
あのあと水無瀬さんに誤解を解いた(私はグダグダすぎたので9割美奈子が説明した)らこうなった。
「いーえっ。じゃぁ後は若い者たちに任せますかな?透っ♪」
「そうだねみぃ♪」
そういってバカップルが立ち去り、その場には何とも言えない空気の私と水無瀬さんだけが残された。
「えっと…お久しぶり、です」
「あっ…はい。」
ちらっとみた水無瀬さんの頬が少し赤くなっている事に勇気をもらい、私は告白の決意をした。
「あの水無瀬さ」
「好きです」
「え?」
今の私が言ったんじゃないよ…?