水無瀬さんにもう会えない… そう思うと涙がでた。 「会いたい…」 言葉に出すともっと苦しくなった。 いろいろ考えすぎて、結局私はベッドで膝を抱えながら一夜を過ごした。 誰かを思って涙を流したのは、初めてだった。 「ちょっと…あんたなんて顔してるの?」 「……美奈子」 翌日、学校に行くと美奈子に声をかけられた。 美奈子の声は私のぶっ壊れた涙腺を何故か刺激した。 「ちょちょっと!!あぁもうほらこっちおいで」 美奈子に手を引かれている間も私は泣き続けていた。