らぶ☆でり~恋を運んでおにーさん~



水無瀬さんにもう会えない…

そう思うと涙がでた。

「会いたい…」

言葉に出すともっと苦しくなった。

いろいろ考えすぎて、結局私はベッドで膝を抱えながら一夜を過ごした。

誰かを思って涙を流したのは、初めてだった。


「ちょっと…あんたなんて顔してるの?」


「……美奈子」


翌日、学校に行くと美奈子に声をかけられた。

美奈子の声は私のぶっ壊れた涙腺を何故か刺激した。


「ちょちょっと!!あぁもうほらこっちおいで」

美奈子に手を引かれている間も私は泣き続けていた。