らぶ☆でり~恋を運んでおにーさん~



「ここにハンコお願いしますねぇ」


ドアを開けた先にいたのは、年は50歳くらいの水色の制服をきて笑っているオジサン。


「あ…はい…」

回らない頭で指定された場所にハンコを押す。

「ありがとうございます~でわ」

「あっちょっと」


「はい?」

不思議に振り返るオジサン。

「水無瀬さんって…」

あぁという顔をしたオジサン。

「担当地区が交換になってね。水無瀬が代われと言うからかわったんだよ。水無瀬が何か?」

「いえ…なんでもないです。」

「そうかい?じゃぁ失礼します」

人の良さそうな顔をしたオジサンが駆けながら去っていった。


水無瀬さん?もう…会えないの?

地区の交換…

私の事、イヤになった…?