あれよあれよという間に目的の日は近づいてきた。
週末は美奈子に連れまわされ、洋服や化粧品を買わされた。
…いや買っていただいた。
それだけでカフェでぐだぐたに疲れてる私を美奈子サマは鼻で笑って下さいました。
「あんたそんなんで本当に彼氏作る気あんの?」
ん!?
「彼氏!?」
「おにーさんと付き合いたいんじゃないの?」
さも不思議そうに首をかしげる美奈子。
「…そんなっ///」
頬が赤くなる。
「小学生じゃあるまいし、キモッ。あんた今年21じゃん。」
キモッって…仮にも友達にそんな事、真顔でいうか。
「まっ…いいじゃない。話聞く限りいい人そうだし。恋愛するの楽しいでしょ?変わる勇気も必要よ」
確かに…水無瀬さんの事考えたりちょっと会えて嬉しくて、みんなにしゃべったり、楽しかった。
「うん。美奈子ありがとう」
「まっあたしにしてみればすっぴんジャージで好きな人の前にでる方が勇気いるけどね」
・・・感動を返せ。

