早苗さんの苦笑がすごくエロい。
なんでこんな笑い方できるんだろう。
「買ってあげるわ」
「え? いいよ、貸してくれれば」
「一緒にお買い物したいなぁ、康平」
お手上げ。
早苗さんのおねだりは、ホントヤバイんだ俺。
「いつもお世話になってます」
「ただし、誕生日祝いと進学祝いはまとめるから」
早苗さんはウィンクして食事を続けた。
早苗さんの本命は幸せだろうなぁ、こんなにいい女そんなにいないぞ。
「そうだお世話ついでにさ、俺の名前考えて」
「名前? 源氏名?」
「そー ださいんだよ、こーへいって」
「じゃーコウくん」
「こうくん?」
「康平、のコウ」
早苗さん、ちゃんと考えてくれてんの?
ま、永遠に使う名前じゃないけどさ。
「歌ったりするの? 学生ホストくん」
「さすがにカラオケ機器は持ってこれないなーでも、すっごいシャンパンタワーはするよ」
「よくOK出たわね」
まぁ、酒は流さないけど、ソーダならそれっぽいよな。
「何言ってんの? シャンパンワターって三角錐だろ。三角錐の模型展示って言えば簡単にGOサインだよ」
黒沢の言葉をそのまま真似て言うと、早苗さんは笑った。
「あっはは、そうね。あれはたしかに三角錐ね。頭イイ子は言い訳も面白いわ」
早苗さんのオムライスは少し甘い。
その日はずっと早苗さんと買い物をして別れた。


