そう──潤に許可を取る必要なんてないのだ。
俊彦は自分の気持ちに気づいていた。
潤が証明した通りだ。
俊彦が敦子に向ける気持ちは「好き」だと思う「好意」で
出来ることならその笑顔を自分の手元に置きたいと思う──「恋人」になりたいとそう思う部類だ。
だが、こうもハッキリと
「敦子は潤が好きだ」ということを知っていると自分が入るスキマなんてどこにもない気がして、躊躇していた。
でも、スキマがないのならこじ開けるくらいのことを
自分はしなくてはいけないと思った。
恋人を失って
やっと笑えるようになって
ずっと心配してくれていたのは
他ならぬ、敦子なのだから。
敦子の笑顔と「ありがとう」でこうしていられる事に
偽りなどないのだから。
文化祭の人混みの中を縫いながら、敦子の所属するソフトボール部の出店を探す。
せわしなく働く敦子の姿を見つけると、俊彦は手を振った。
「飯島、俺はもう帰るよ」
敦子が何か言う前に、俊彦は続けた。
「うちの冬フェス呼ぶから。──その頃には俺も推薦の結果出てるしまた連絡する」
俊彦は自分の気持ちに気づいていた。
潤が証明した通りだ。
俊彦が敦子に向ける気持ちは「好き」だと思う「好意」で
出来ることならその笑顔を自分の手元に置きたいと思う──「恋人」になりたいとそう思う部類だ。
だが、こうもハッキリと
「敦子は潤が好きだ」ということを知っていると自分が入るスキマなんてどこにもない気がして、躊躇していた。
でも、スキマがないのならこじ開けるくらいのことを
自分はしなくてはいけないと思った。
恋人を失って
やっと笑えるようになって
ずっと心配してくれていたのは
他ならぬ、敦子なのだから。
敦子の笑顔と「ありがとう」でこうしていられる事に
偽りなどないのだから。
文化祭の人混みの中を縫いながら、敦子の所属するソフトボール部の出店を探す。
せわしなく働く敦子の姿を見つけると、俊彦は手を振った。
「飯島、俺はもう帰るよ」
敦子が何か言う前に、俊彦は続けた。
「うちの冬フェス呼ぶから。──その頃には俺も推薦の結果出てるしまた連絡する」


