見知らぬ男が立っていた。





服はボロボロのよれよれ。

髪はぐちゃぐちゃで、ふけがちらほら見える。

外見は、本当に近寄りたくない。

見たくない。



・・・・・・・・―――――吐きそう。



「・・・ちょっときてよ・・・。」

男が呟いた。

キモチワルイ。

「ねぇ・・・・。」

男が私の腕を掴もうとする。


「・・・や・・・やめて!!触らないでッ!近寄らないでッ!」

私は持っていたかばんを振り回した。








その時。












彼が助けてくれた。