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「れ-んっ」

「……」


見つめていた青空が遮られ、琴羽が仰向けに寝転がっていた俺を覗き込んできた。


「んだよ…」

「またこんな場所でさぼって-!! ほら、授業だよ!!」

「俺は頭いいからいいんだよ」


ごろん、と寝返りを打って背を向ける。

…と。


――ドカッ!!


「ってぇ!!」


背中に襲いかかった衝撃に、思わず叫び声をあげる。

起き上がって琴羽を睨んだ。


「てめぇなにす…」

「蓮が言うこと聞かないからでしょ-。ほら、立った立った!!」


あはは、と笑いながら俺の手を掴む。







いつも怖がられて近づかないやつら。


そんな奴らを気にならないほどこいつは俺の周りをちょこまかしてるから…



だから…



こいつは特別なんだって
勘違いしてるんだ。



この変な気持ちはきっと勘違い。












俺がこの気持ちの正体に気付くのはまだまだ先。