俺の胸に顔を埋めた。 言葉なんていらない。 もうそれだけでいい。 気持ちは伝わった。 ただ、黙ったまま抱き合った。 でも、このままじゃないけない。 平野さんが安心して俺の胸に飛び込んできてくれる準備をしなければ。 俺は、由美子とちゃんと別れないといけない。 それまでは…… 「送るよ。家まで」