止まらない自分を止める為に、必死だった。 「ごめん。俺はもう、恋はしちゃいけないんだったな」 「はい。瀬名先生は春に結婚するんです」 声が震えてる…… 強がった平野さんが愛しくて、抱きしめる腕に力が入る。 「もっと早く出会いたかった」 俺の背中に手を回した平野さん。 「私も」 やっと認めた。 素直じゃないな。 強がりなんだから…… でも そういうところも 好きだ。