「さぁて、楽しんだ事だし


帰るとするか・・・え?」




「よ?暴力少女。」










 あたしは固まった。




 人に、見られた!



 それも・・・生徒会長!?









「ぁぁあの、いや、ちょっと

これは・・・;」






「いいのかなぁー?こんなことして。


ばらしちゃおうかなぁ?」






「そ、そんなことしたって

誰も信じないわよ!」







「そうかな?ほら、コレ。」






「・・・・あ」











 パコン、と開いたケータイに映るのは・・・






 あたしがカカトおとしくらわせた


瞬間の写真・・・・










「け、消してよ!」







「いやだね。」








 なら、力ずくで奪うまで!








 あたしは、生徒会長に殴りかかった。









―――パシ。










「え・・・うそ」











 初めて、あたしのパンチがとめられた。






 腕を振り解こうとしても、


ほどけない。











「駄目だよ暴力しちゃ?」










 生徒会長が笑う。









「・・・あんた、何者?」






「オレはただの生徒会長


尾西 類だけど?」









 あたしは、


 パンチをとめられたショックで、



動けなかった。