健に告白をしてから、私の生活は荒れた。



健とは、あの日以来、連絡も取っていない。



取れるはずがなかった。


家には、寝に帰るだけ。


出会い系の男に体を売る日々。



そして、飲み歩いていた。



薬も、眠剤にしては一番強いと言われる、『バルビツール酸系』を飲んでいた。



とにかく、自分の意識をしっかりと持っていたくなかった。



常に、私は、フワフワした状態で毎日を送っていた。


しばらく打っていなかった痛み止めの注射も、また打ちに行くようになっていた。



意識がないような状態が続いていた。



自傷もまた始まった。



健のコトを考えると、切りたくて仕方なかった。



また、リスカだけじゃなく、『瀉血』というコトも覚えてし始めた。



瀉血は、リスカと違い、傷跡が残らない。



注射器で、血液を抜くだけだから。



精神科の先生には、幾度となく、入院を勧められた。


でも、私は、入院を拒んだ。



堕ちていたかった。



どんなコトをしても、私のした『罪』は消えないけど、健にしたコトを考えると。


健の涙を思い出す度に、私は、消えてしまいたかった。



堕ちるトコまで堕ちたかった。



救いの手なんかいらない。


救いの手なんかこの世にはない。



自暴自棄だった。


赤ちゃんのコトも、考えなきゃいけないのに、ほったらかしにしていた。



何で堕ろさなかったのか…。



今でも、不思議に思う。


ただ、お腹にいるだけの子供なのに…。



それでも、愛情はあったのだろう。



゙今だったら、DRUGしてもいいのにな…″



そう思うようにさえなった。