まこちんが捕まってから、私は具合の悪い日が続いた。



何だか、胃がムカムカする。



タバコもおいしくない。



゙なんかおかしいな″



「りんちゃん、ご飯よー。」


「はーい。」



私は、ご飯を食べようとすると、



「うっ」



もどしそうになり、トイレへとダッシュした。



リビングに戻ると、母が、


「りんちゃん、どうしたの??」



「なんでもない。今日は、ご飯いらないや。」



そう言うと、私は部屋へ戻った。





゙これって、まさか…″




私は、急いでスケジュール張をめくる。



゙やっぱり……。生理が遅れてる…。″



排卵日を計算すると、排卵日付近は、健は、出張でいなかった。



しかも、その日は、まこちんと逢っている…。




゙どうしよう…″



゙もしできてたら、この子はまこちんの子供だ…。″


私は、急いで妊娠検査薬を買いに行った。



結果は……『陽性』。






目の前が、真っ暗になる。



゙どうしよう″



゙どうしたらいいんだろう……″



まかり間違っても、健の子供ではない。



前に、妊娠騒動があってから、健は神経質なほどに、避妊を心がけている。



まこちんは…と、いうと、きっちりとは、避妊をしていなかった。



゙完璧、まこちんの子供だ″



でも、この年(26)になると、『子供ができた』と、いうコトは嬉しい。



それが、まこちんの子供でも嬉しいよ。




私は、産んで育てられるの??



健とは、さよならしないといけないだろう。



子供と引き換えに、健を失うコトになる。



いくら考えても、結論は出なかった。