「さくらちゃん、思い切りが必要だと思うけど、お金が必要だから、来たんでしょう??」



「………はい。」



「してみる??」



もう、やるしかない。



私は、腹をくくった。



「………はい。やってみます。」



「よかった。女の子が足りなくて、困ってたのよ。」


女の人は、一枚の紙を取り出すと、



「じゃぁ、ここにサインしてくれる??」



その紙には、いくつかの決まり事が書かれていた。


゙本番行為をしない事″



「反則したら、お金払ってもらうから。」



「はい。わかりました。」



私は、サインをし、拇印を押した。



「さくらちゃん、いつから入る?」



「早くお金が欲しいので…今日からても、大丈夫ですか??」



「大丈夫よ。源氏名は、何にする??」



「え…と、さくらでお願いします。」



私にとって、『さくら』という源氏名は、縁起がよかったから。



「じゃぁ、夜7時に、さくらちゃん家まで迎えに行くから。準備して待っててくれる??」



「わかりました。」



私は、こうして風俗デビューする事となった。



そしてまた、私の人生は狂い始めていく。