なんで?
なんでここに神尾仁がいるわけ?
しかも成美先輩にぶたれちゃったし。
「おい。大丈夫かよ。」
まっすぐな視線で神尾仁があたしを見つめてきた。
なぜかこの瞬間ドキッとしてしまった。
「…うん……大丈夫だよ。」
ありえない!!
あたし今神尾仁のことかっこいいとか思っちゃったよ。
「神尾仁は大丈夫なの?」
「ばーか。」
そう言いながらあたしのおでこにでこぴんをしてきた。
「強がってんじゃねーよ。」
そして切れたあたしの唇を親指でなぞる。
この瞬間
またもやこいつにドキッとしてしまった。
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