「なぜ先生に言って来ないのだね」 警察官の人はいかにも困ったような顔をした 「なにか理由があったんじゃないかね?」 「理由はさっき言った通りです」 「嘘をいっちゃぁいかんよ」 「嘘じゃありません」 「嘘だぁね?」 「嘘じゃありません!」 警察官の人は柴谷をキッと睨み、 チラッと私の方を見た