春休みが終わり、今日は始業式。



「これから、三年生のクラスを発表します。」



教室で、先生が1組から順番に名前を読み上げる。



誰と、一緒だろう…



ドックン… ドックン…





「じゃあ、新しいクラスへ移動しなさい。」



先生の声と同時に、みんなの所へ駆け寄った。



「やったぁー!! 4人一緒だよ!」



「信じらんない!4人とも同じクラスなんて!!」




美穂、純ちゃん、玲子、私の4人は同じクラスになった。



みんなで抱き合い、飛び跳ねたら、先生に怒られた。



でも中学生最後の年を、みんなと過ごせるんだ。


嬉しいよぉー!




みんなでカバンを抱え、新しいクラスへ移動。




他には、誰がいるのかな…



……えっ……




教室をソッと覗き、ある人に釘付けになる。




篤史が……いる。



隣に山下も座ってる。




うそ… 同じクラス?…




「やったじゃん!」


美穂が私の腕を、肘でつつく。



突然の事で上手く返事が出来なくて、ちょっと笑ってうつむいた。




でも… やっぱり嬉しい。