学校を出てからも、考えるのはアイツの事ばかり。





…バカ



バカ篤史。







…………




…好き



好きだよ… 篤史。




改めて気づかされた、アイツへの気持ち。




先輩への思いなんて比べものにならないくらい、篤史が好き。





私… アイツにヒドイこと言ったのかもしれない。



いつも、チョコが欲しいって言ってくれてたのに。



周りを気にして、勇気がなくて、意地はって…。






先輩を好きなんて言って騒いでたのも、この苦しい気持ちを、紛らわしたかったのかもしれない。





ホントの気持ちを隠して、先輩を身代わりにして。





ただ、『あの人が好き』と、堂々と周りに言いたかっただけなのかもしれない。






…最低だ、私。