「っせ~~~のッ!!!」



私の世界が一回転した。



「先生ッ!!!やった!!」


「お!芽衣ちゃん!できたんだ!」


「うんッ!!逆上がりできたよ!」



小2の秋。


私は毎日のように鉄棒につかまり


逆上がりの練習をしていた。


手には肉刺がたくさんできていた。


その練習の賜物が・・・・。



「先生ッ!もう帰るねッ!」


「おう!ちゃんとママとパパに言うんだよ~」


「はいっ!さようなら~!」



もう日が傾き、部活動を行っていた先輩が帰る。


私も幼馴染の女の子と家路をたどった。


そして、家に着くなり、ママにご報告。



「ただいま!!芽衣ね!逆上がりできたの!」


「お、すごいねぇ~じゃあ、二階で自分の部屋にいてもらえない?ご飯ができるまで」


「?うん!パパにも言わないとねッ」


「そうだね・・・」



何でお母さんは少し・・・


悲しそうなの・・・・???