太郎は私の指を
一本ずつはずして
くれて病院に向かった。

太郎はずっと傍にいてくれた。

私は数十針の怪我を負った。

帰り道。
太郎と歩いていると。

「バカか!!お前は!!

香澄が居なくなったら、
俺はどうすれば
いいのか分からない。」

「ごめん。太郎。」

家まで無言の2人。
家に着くと、
智弘さんと明子さんや
皆が出迎えてくれた。

「無事でよかった。
香澄ちゃんが
居なくなってビックリした
太郎の顔初めて見たわよ。」

「俺もだ。
我が息子ながらビックリした。

香澄ちゃん無理はするな。
太郎が香澄ちゃんを守るから。」

「そうですよ。
俺たちも守りますし、
太郎さんには負けますけど。」と
皆が言ってくれた。