それから俺たちの交際はスタートした。
偶然、俺と美加は進む高校が同じで、毎日一緒に学校へ行く約束もしていた。
美加と付き合っていくうちに、だんだんと美加が好きになり、大好きになった…のに、今その約束は儚く崩れていく。


真新しい制服と新しい気持ち。
そんな張り切る俺がバカみてぇじゃん。


美加は日に日に可愛くなっていく。
今目の前にいる美加は、本当に可愛くて…キスをしたくなる。

でもそんなこと出来るわけない。


『…雅?聞いてるの?』


『あ、ごめん…』



過去がフラッシュバックして、俺は美加の話を聞き流していた。


美加は早くしてよ、と言っているかのように俺を見つめてくる。


なんて言えばいい?


『美加は本当に別れたいの?』


『うん、もうだめ…』


『なんで?』


ここでとどめを刺された。


『雅のこと好きじゃないの』