次があると、
あたしはそう信じていた。


でも、これが─…
最後だったんだ─…



緊張を抱えて、クラス発表の紙を見るあたし。
あたしは春と今年も同じだったが、陸とはまた別のクラス。

『今年くらいいいじゃない』と愚痴を零したあたしに、陸は『今までとなにも変わらないよ』と笑顔で言ってくれて、少しだけ安心をする。


あたしと陸が付き合っていることは、内緒だ。
陸はあまり知られたくないらしい。
あたしも知られたら聞かれるのが嫌だったため、ちょうど良かった。

付き合っているのを、
知っているのは春と聡くらい。
聡に冬休み明けに報告をしたところ、嬉しそうに喜んでくれた。


あの時、聡に『逃げるな』って言われてなかったら、今ある幸せをあたしは手にしていなかっただろう。


京子に知られたりしたら、厄介すぎるし…。

でも陸と京子はまた同じクラス。

不安は積もっていく。