見つけたいのに…
未だに見つからない。
でも星になったのは確かだよね…
だから空を見つめるの…
…ホワイトクリスマス。その日に、隣には確かにあなたがいました。
あたしたちの記念日は、12月24日。
忘れもしないだろう。
忘れるはずがない。
その日、あたしは陸と手を繋いで家へと帰って行った。
手を繋ぐのはいつぶりだろう?と過去を辿るが、思い出せなかった。
あたしは無理矢理今日が初めてということにしておいた。
家に着いて、陸はあたしのおでこにキスを落とし、手を振って隣の家へと入って行った。
あたしはこのあと、幸せの溜め息を漏らしたのは言うまでもないだろう。
この日、陸と約束したことは、『陸と一緒にいるときは泣かない』
それともうひとつ。
『毎日、夜の9時になったらベランダに来ること』
これからは毎日話そう、という陸の提案だった。
あたしは飛んで喜んだ。


