二回目のキスをし終え、あたしは陸の肩に寄り添って、繋がれた二人の手をずっと見ていた。


そして幸せを噛みしめる。



『ひとつ変なこと聞いてもいい?』


すると陸は星空を見つめ、白い息を漏らしながら、あたしにこう聞いてきた。
あたしは陸を見つめて『なに?』と聞く。



『美羽は生まれ変わったら何になりたい?』



『え?』



突然のことと、
冬の寒さで、うまく口が開かない。
そしてもう一度陸が聞いてきた質問を頭の中で蘇らせる。



…生まれ変わったら何になりたい?…


考えたこともなかった。生まれ変わったら…あたしは何になりたいのだろうか。

でもこれだけは分かる。

もう一度陸に逢いたい。

ただこれだけ。



『…陸は?』



そう質問をしてきた陸は何になりたいのだろうか?

あたしは陸の横顔に、
唇を動かして質問をした。


この時…
陸が生まれ変わったらなりたいものを教えてくれたんだ…。