白く透明な肌、
その肌色に目立つピンク色の唇、
綺麗な茶色の瞳、
そしてサラサラな胸の下ぐらいまである瞳と同じ色をした髪の毛。
完璧な人だ、と見た瞬間思った。
ひょっとしたら美加より可愛いかもしれない。
俺より少し低めの背。
きっと抱きしめるのに丁度いいだろう。
『あんたってさ？』
『え…？』
見とれていたらキミが俺を睨みつけていた。
その瞳に吸い込まれていく俺。
ひどく高鳴る鼓動。
『悩みとかなさそうだよね』
『は？』
いきなり何を言われるのかと思ったら、俺を唖然とさせる言葉だった。
悩みがなさそう？
そう見えるってこと？
俺にだって悩みぐらいある。
だけど楽しそうにしてるだけ。
『な、なんで？』
『なんとなく。羨ましいと思ったの』
この時、俺はキミのことをもっともっと知りたいと思ったんだ。
キミが大嫌いな世界を、俺の手で大好きに変えてやろうと思ったんだ…
