まるでいけないことをしているようで、少しだけ焦りもしたが、目を開けると愛しい陸の姿が映って、そんな焦りなどすぐに消えていった。



『…て…照れるね?』



『…だな。初めてだし…俺…』


『あたしもだよ…』



あたしたちは初めてが多かった。
でもこれから回数を増やしていけばいい話だ。
陸となら出きる…

ううん。
陸としたいのだ─…



『美羽…もう一回していい?』


陸は恥ずかしそうに下を向いてあたしに聞いてきた。
その言葉に再度緊張をするあたし。

嫌じゃない。
あたしももう一度したいから…



『うん…して?』



再び重なる唇は、
先ほどのキスより幸せが増えたように思える。


恋人とするキスは、
甘くて、もう一度したくなるようなキスなんだ。

夜空は満天の星空が輝いている。


あたしたちを祝福してくれているように。