『俺のことは春って呼べ。俺はお前のこと雅って呼ぶから』
『…分かった。春は美羽とどういう関係なの?』
気になっていたことを、ひとつひとつ聞いていく。
ゆっくりと時間をかけて、真実を知っていく。
『俺と美羽は幼なじみなんだ。保育園からの。もうずっと一緒なんだ』
真っ直ぐと話す春は、
俺と比べて全然男らしい。
また、羨ましいと思ってしまう。
『幼なじみ…じゃありくって人は?』
俺が最も気になっていたことを春に聞くと、春の視線は徐々に下がっていき、悲しい表情を見せる。
どうしたのだろう?と心配をするが、春の言葉を待つことにした。
『陸は…俺と美羽の幼なじみだ…』
『俺に似てるってなに?顔が?性格が?』
春は俺の顔をちらっと見て、こう呟いた。
『お前は陸に似すぎている…』


