花月俊也

私がこの学校で一番嫌いな奴
同じモデル事務所の先輩
三年のサッカー部エース
学校のイケメンのなかでも有名なイケメン


でも・・・・・・・
超チャラオ!
超ナルシスト!
ヤリチン!
泣かした女は数知れず!
それでもモテる!

何故だ!?


「花月せぇんぱぁぃ一年生の教室にどうしたんですかぁ♪」

何故だ!?


「せんぱぁぃこの間の遊園地の件いつ頃なら大丈夫ですかぁ☆☆」


クラス女子一同
「花月しぇんぷわぁぃ☆☆☆」



何故なんだ!!!!!!!!!!!!!

さりげなく花月が私の腰に手を回してきた。
そして耳元で囁く

「俺はこの間の返事を聞きにきただけだょ」

「返事?つーか速効断ったじゃん。あんたみたいなチャラオと付き合うきなんてサラサラないよ」

ぶっきらぼうに言って私は腰に回してきた花月手を振りほどいた


けど・・・・花月はアタシのその手を思い切りつかんだ。
「俺はおまえいい。それにただ理由もなく付き合えないじゃ納得できねーし、俺だって未練残んだけど?分かる?他に好きな奴がいないならしょーがねーけどょ。」

強い力。振りほどけない。
真っすぐ、あたしを見る花月。
綺麗な端正な顔立ち。女子が騒ぐのなんか分かる気がするかも。
「離してよ」


「離さねぇよ」


花月の言葉にアタシはため息をついた

よくわかんないけど胸がいたい

でも大きく息をすってこういったんだ



「いるよ。好きな人。高校に入る前から。」

「え?・・・・・・・・・・」

花月の手が力が緩む
「だから・・・・ごめんなさい」

花月の目を見ることはできなかった

ただあたしは走って教室から逃げることしかできなかった。

教室から聞こえる黄色い声も
窓から見える青い空も

もう振り返らない


だってアタシは前に走るってきめてしまったんだから。