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2日後、正の通夜が行われた。




アタシは、まだ理解できずに

ふわふわした気持ちで、黒いワンピースに袖を通して



まるで他人事のような顔で涙も出らず



会場のいちばん前に飾られた、


正のまぶしい笑顔を座ったままじっと見つめていた。



―まだ…信じられない。


というか受け入れたくない。



写真の中の正は、嬉しそうなユニフォーム姿。



多分、サッカーの試合で勝ったときのなんじゃないかなぁ??




学校のみんなも一緒に来ていて、

誰もが言葉を失ったまま手を合わせる。



そしてひとりひとり、正の眠るような死に顔を覗き込んで



静かに涙をこぼしていった。




まだ若い、これからというときに…


自分と同い年の人間が、命を落とす


次元が違うようで誰にでも起こりうること



でも、それがなぜ正になってしまったのか??





――神様、アタシ、何度もあなたに頼んだよ?




正を奪わないでって。




ひどいよ…。


まるで鬼だよ。



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