「全く、どうしちゃったのかしらね~。 エミリアがあんな事・・・。 あ、でも気にする事はないのよ。BOY。 きっと、今日は虫の居所が悪かったのよ。あの子。 そう。きっとそう。」 ベラは、自分に言い聞かせるように、頷いてみせる。 セシルはそれには答えずに、じっとエミリアの消えたドアの向こうを見ていた。 口元に、誰にも気づかれない程の僅かな笑みを浮かべながら・・・。