先生と私のたった一度の恋

途中で、暁くんにも会った。
暁くんを見ると奈々先輩が頭に浮かんで、なんだかおかしかった。


雅にも会って、皆で学校に向かった。



学校の校門に行くと、先生がいた。
沢山の生徒に囲まれていた。


だって、先生…かっこいいから…


私は服の上から懐中時計を握りしめた。
そのようすを誠ちゃんが見ていた。


「…儚?」


誠ちゃんが声をかけてくれたけど、正直に上手く笑えたか分からない。



「ん?なに?」



ただ、頭の中には先生と昨日の言葉と、
今の状況を我慢するしか考えられない。


「先生〜おはよ〜」


雅が、先生に手を振った。

(やめて…)


先生はこっちを見て…
正確には、雅に


「おう!おはようさん」


笑顔で挨拶していた。
それを見て、更に私の心はズキッとした。


無意識に心臓部分を握りしめた。


苦しい…


苦しい…


まるで、発作が起きたみたい…


やだよ…先生…

私を見て…ねぇ、先生…



そんな私の異変に気がついた誠ちゃんが、あわてて私の肩を掴んだ。


「儚!
大丈夫か?…発作かな」


心配そうに私を見る誠ちゃん。
それにつられて暁くんも近くに来た。
雅も…