「ま、そんだけ。んじゃな」 そう言って校舎の方に戻る楓太。 ……はぁ。 何であたし何にも言えなかったんだろ。 そんな自分の短所を表に出せなくてアイドルが務まるかっ!! って言えば良かったのに。 わかってる。 楓太は走るのは遅いけど、決して運動音痴じゃないって事。 あたしが楓太を馬鹿にしても、怒りもせず、ちゃんと受け止めてくれてるって事。 わかりたくないけど。 そんな事を考えながら、あたしも校舎に向かった。