二人にはそれぞれ夢があった。
互いに違う場所でしか叶わない夢だった。

夢を叶えたい一方でお互い離れる勇気を持てずにいた。
二人はお互いを傷つけたくなくて嘘をついたりした事もあったね。
次第にギクシャクする雰囲気に耐えられず思ってもない ゙別れ゙を口にした私。黙って貴方は部屋を出ていったよね。

貴方の居なくなった部屋にひとり。孤独に震える夜もあった。
そんな状況でも朝目覚めれば貴方は手を握ってくれていた。
そんな優しい貴方が好きだったよ。