しかしこの約束は守られる事はなかった。

それきり直樹の親は直樹をかばって、2度と由貴に直樹をあわせなかった。

成人式で帰省していた時も直樹は逃げ、手紙は大家が差し止めた。

二年の間、由貴は夜中に悲鳴をあげて飛び起きてはパニックを起こし泣き叫んだ。

それ程由貴が受けた傷は深かったのだ。