「いいよ。じゃあイチゴハウスの前に六時。」
由貴はお気に入りのフード付きの白いセーターに、自分で縫った青いスカートを選んで着ていた。
由貴は華奢でウェストが54センチしかなく、市販ではなかなかみつからなかったのである。
二人は長い時間いろんなお喋りをした。
辺りが暗くなった頃、直樹は由貴の手を引き、通りの車のライトがあたらない所に連れて行くと由貴にキスしようとした。
由貴は胸の前で、本能かボクシングを知らないのに、ボクシングの守りの体勢でうつむき、歯をくいしばって拒否した。
「いやっ!
キスなんかしたくない!」
「お前、俺が嫌いなのか!?」
「嫌いじゃないよ!
だからキスなんかしたくない!」
「どうして!?」
「だって……キスなんかしたら、両思いになって付き合いが始まっちゃうじゃん!
私達まだ高校1年なんだから、二十歳で結婚するにしても、まだ5年もあるのよ!
それまでもつわけないじゃない!
その時悲しい思いをする位なら、今のままがいい!
だって、両思いになったら別れが来るけど、片思いには別れがないもん!」
由貴はお気に入りのフード付きの白いセーターに、自分で縫った青いスカートを選んで着ていた。
由貴は華奢でウェストが54センチしかなく、市販ではなかなかみつからなかったのである。
二人は長い時間いろんなお喋りをした。
辺りが暗くなった頃、直樹は由貴の手を引き、通りの車のライトがあたらない所に連れて行くと由貴にキスしようとした。
由貴は胸の前で、本能かボクシングを知らないのに、ボクシングの守りの体勢でうつむき、歯をくいしばって拒否した。
「いやっ!
キスなんかしたくない!」
「お前、俺が嫌いなのか!?」
「嫌いじゃないよ!
だからキスなんかしたくない!」
「どうして!?」
「だって……キスなんかしたら、両思いになって付き合いが始まっちゃうじゃん!
私達まだ高校1年なんだから、二十歳で結婚するにしても、まだ5年もあるのよ!
それまでもつわけないじゃない!
その時悲しい思いをする位なら、今のままがいい!
だって、両思いになったら別れが来るけど、片思いには別れがないもん!」


