三年、四年はまだ男性教諭がかばい、優しく皆に説教していたが、五年、六年の担任は最悪だった。

嫌がらせにも毅然と負けず、自分の意見を億せず言う由貴を煙たく思った担任は、かばう所か、ある日の終わりの会でこう言った。

「由貴ちゃん立ちなさい。」

由貴は立った。

「皆さん!
朱に交われば紅くなる!と、言う諺の意味を知っていますか?

ただ成績の悪い子の事を劣等生と言いますが、由貴ちゃんのように、成績はいいのに先生に逆らう人を問題児と言います!

皆、由貴ちゃんと話したら、皆にもそれがうつります!
皆!今後由貴ちゃんと遊ばないように!」

由貴は黙ってうつむいていた。