恋の破片(カケラ)~ラブ&ピース~

「もうかけてこないでって、言ったでしょ。」

「切らないで!」

「駄目。」

「俺、死ぬかも知れない病気なんだ。」

「駄目。最期を迎えるのは私の隣じゃないのに、もう振り回さないで。」

そう言い、電話を切って、友達に相談した。

「冷たいんじゃない?」

そう言われた。

私は間違っていない。

もう夜明けが近かった。

「ゴミ出してこよう。」

傘をさして表に出た。