恋の破片(カケラ)~ラブ&ピース~

速水は優子を愛しているといつも言って抱きしめてくれた。

速水を中心に世界が回っていた。

休みの日、急に会いたくなったからと、いきなり駆け付けて、優子だけ満足させて行ったりもしていた。

「眩しい昼間に外で手をつないで歩きたい。」

その頃流行った演歌たちより先に優子が言った。

「ごめんね、こんな男で。」

「いいよ。始めから家族があったんだから。」