後で空港に見送りに行った先輩達に話を聞いた。

所長に会いに飛んでいった、私を呼び出した女性が並んで撮った所長の写真を見た。

そんなふうに行動できない自分を百合は悲しく思った。

あこがれのその先は恋だった。

もしかしたら、所長も百合に恋を淡くしてくれていたんじゃないかと百合は今でもそう思う。

愛しいと。