恋の破片(カケラ)~ラブ&ピース~

そんな詩織に、違う風が吹き始めた。

後輩の真也の人なつっこい笑顔に日に日に惹かれていった。

でも恥ずかしくて目をあわせられなかった。

「僕の足長いんだよ!
身長の半分が足なんだ。
ほら見て!」

真也が足をあげると、ドアの上に足がついた。

「長いのかな?」

と、聞く詩織に、

「長いったら!」

とムキになっていた。

ちなみに詩織も約半分近くが股下だった。

まっすぐ見るのはできないから、硝子に写った姿を見ていたら、目があった。

そんな日が続いた。