「引き継ぎは終わったけど、わからない事は何でも聞いてね。」

美穂先輩が優しく笑いそう言った。

「はい。」

詩織もつられて少し恥ずかしそうに笑った。

誰もいなくなった生徒会室。

開いた窓から風が入り、カーテンが揺れる。


「いけない！
早く行かなくちゃ！」