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私は相変わらず千絵と一緒にいた


もうすぐ22歳の誕生日…


今年の誕生日は1人かな


予定がないと昔の事を思い出してしまう


私の誕生日を祝ってくれた敏之は、今頃、会社の女と結婚してるよね…


直哉は…大学頑張ってるのかな…きっと彼女とラブラブだよね


良平は同棲中…


私は凄く寂しくなった


久しぶりに滅多に開けない机の引き出しを開けて、中の絵本を手にした


私の大切な宝物の絵本…


『僕の好きを教えてあげる』


ふと見ると、中にカードが挟まっていた


私はそのカードを半分に破ってゴミ箱に捨てた


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