『桜…一緒に見るか』


その約束はまだ叶えられていないけど、毎年、桜の季節になると私の心の中からその約束が出てくる


『約束…忘れるなよ…』


そう言われている様で、その度にこの桜の木の下で待つ私


待っていても来るはずがないのに


期待するだけショックが大きい


わかっているけど…


そして何事もなく時間だけが静かに過ぎ、私は桜の木に話しかける


「また来るね」


そう言い、桜の木を触った