闇夜の海、車の中、私と敏之は優しく抱き合い、お互いを求め合った


敏之は今までと違い、私に優しく接してくれた


何度も私の名前を呼んだ


私はその度に、敏之が愛しくて再び恋に落ちた気がしていた


こんなに私に尽くしてくれる人はいない


ずっと一緒にいてくれる


私の側にいてくれる


そう信じて疑わなかった


今の私には、すぐ近くに別れが待っているなんて…知るよしもなかった